映像を見れば分かる。

この日は2回目のテストフライト。
飛びまくる。

すると当然受ける報い。

下がらない高度。横風に流される機体。
そして墜落に近いハードランディング。

機体の一番近くにいたんだ。
一生懸命止めたんだ。

流された機体が高度を急激に下げてくる。
機軸は完全に滑走路から外れている。
接地。

フレームの後ろをつかんで急制動をかける。
すぐに下りの斜面。
止まらない。

滑り落ちる機体。

よく覚えてないが、次の瞬間、どうやらコクピットの右側を走って前にまわり、フェアリングとペラの間に入って機体を前から止めていた。

斜面の先には側溝がある。杭とロープがその手前にある。

側溝が邪魔だった。

折れたプロペラが見える。瞬時に脳内でシミュレーション。
出場辞退の可能性を考えた。

光景が、3年前と同じ。
被害は比べ物にならないほど軽微だけども。

でも、頭の中にはフラッシュバックしてた。
フラッシュバックして、またこんな光景を見ることに茫然自失だった。

しばし時間が経ち、後悔の念が強く出たんだろうね、
責任感に襲われたんだろうね、悔しかったんだろうね、
辛かったんだろうね、
そして、尾翼が壊れたことと、補習計画を瞬時に組み上げた反動だったんだろうね、

頭がショートした。

ごめん。。。

今は落ち着いている。

責任持って、直すよ。尾翼を。

パイロットの安全を考えた飛行機、作ったはずなのにな。

**********

映像を再び見る。

繰り返す。

フレームをしっかり掴んで制動かければ
斜面を下ることもなかったし、ペラも壊れなかったな。。。。

次、に活かそう。

********

くだらないこと?

俺らのやっていることはくだらないこと?

許せない。

たとえ、うっかりでも許せない。
そんな言葉を吐くやつを絶対に許さない。

言葉を言うには説得力が必要だ。
根拠が必要だ。つまり、実績。

何をもってそんなに偉そうに振舞える?
何が高い位置からの視線に変えた?
顧みて自らの足元を見て、その上での言動であると信じたい。

そうでないものの意見、誰が聞こうか。
だからオレは「聴く必要などない」と言い聞かせる。

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