なんもしてない日。

3日かけて村上龍「半島を出よ」を読んだ。

基本設定が「希望の国のエクソダス」と同じ。
経済が破綻した近い将来の日本。インフレと預金封鎖。高失業率。犯罪の低年齢化。
それなのに妙にプライドだけ高くなって、溜まった鬱憤を「核武装」「再軍備」とか叫んじゃって発散する代わりに世界から孤立していく、という妙にリアルな展開。
ラスト付近の描写からするに「希望の・・・」では北海道だったのが今回は九州になったようだ。
どちらの作品にも共通するのは中央政府の無能さと大手マスコミの愚鈍さか。
今回はとくに中央がこき下ろされていた。
あそこまで現実にはバカじゃないだろう、と希望的観測を持ってしまうけど、実際どうなんだろ??

ふと思い出したのだけど、中学の時、社会の授業で憲法9条についてやってた。
そんとき先生に質問した。
「もし外国の部隊が侵入してきたりしたらどうするんですか?」
「日本は戦争しちゃいけないので、、、」
「それでも来たら??」
「そうならないように努力するべきです。攻めてこないよう努力する・・・・」とか何とか。
聞いててハァ??だった。
確かに努力するのはそうだけど、実際に起きた場合を考えて対策しとくもんじゃんと。
まぁ、教師が「有事法制をちゃんと決め、人々の安全を具体的にどう守るのかはっきりする必要がある」と言う姿ってのも想像しにくい。
起きるはずがないとか、逆にこれが起きるはずだみたいな妙な思いこみで問題直視しないってのはこの小説で笑えるほどこき下ろされてる。
読んでてイライラするぐらいにね。

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さて明日からはちゃんと研究室行くとしますか。。

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